濃霧への対策

年間を通して発生する「霧」と冬期の「雪」への適切な対策を実施。
走行時の安全確保に取り組んでいます。

NEXCO 西日本 大分高速道路事務所が管轄する大分県域の高速道路は、その気候や地形的特徴から濃霧と積雪が発生しやすい地域となっています。そのため、対策設備を各所に設置したり情報提供を行うなど、さまざまな取り組みを行い走行の安全を確保する対策を実施しています。

濃霧への対策arrow_drop_down
雪道への対策

さまざまな設備で濃霧対策を実施

大分県域の高速道路では、濃霧が発生しやすい箇所が散見されるため、視認性を高める設備や濃霧防御設備など、さまざまな対策を実施しています。さらに、通行止めが発生した際にもう回道路を確保するなど、状況に応じて適切な対策を講じています。

霧対策動画

濃霧が発生する仕組みや濃霧時の様子、NEXCO 西日本 大分高速道路事務所が行っている霧対策の取り組みについて動画で解説しています。

濃霧走行上の注意

走行中に霧が出始めたら

濃霧内での走行はここがポイント

  • ライトやフォグランプなどを点灯し、視線誘導灯に沿って走行車線(左側車線)を走りましょう。

  • 減速し、十分に車間距離を保ちましょう。

  • インターチェンジなどの合流地点は十分に安全を確認しましょう。

  • 霧の境となるトンネルの出口は特に注意しましょう。

  • 本線上には絶対に止まってはいけません。

  • ラジオやスマートフォンの交通情報や情報板などで霧の発生を事前に把握しましょう

iHighway

道路情報は「iHighway」をご覧ください

濃霧対策編

霧発生時の高速走行は危険です。
安全運転から慎重運転へ。

霧パトロールの実施

大分県域の高速道路では、全国に先駆けて平成11年度より「霧パトロール」を実施しています。霧パトロールとは、高速道路交通警察隊と連携して、霧に対する注意を促すための車両を巡回走行させるパトロールです。

パトロールカー
霧パトロール実施にあたり

霧が発生して交通に影響が出始めると、10台ほどのパトロール車が約10分間隔で出発し、霧出現時の規制速度(50km/h)で別府インターチェンジ(場合により鳥越トンネル)から由布岳スマートインターチェンジまでの濃霧区間を巡回します。霧パトロールの実施により、濃霧内での走行速度の抑制および均一化が図られ、走行時の安全確保と通行止めの回避に効果を発揮しています。

濃霧内での走行が困難な場合は、パトロール車が先頭を走行し、安全が確保できるエリアまで走行車両を誘導します。
霧対策設備マップ
霧対策設備マップ

発光ダイオード(LED)を用いた案内標識で行先がわかりやすくなっています。

視線誘導灯及び路上照明灯を点灯させることで、事故防止に役立っています。

防霧ネット(自動昇降式)により霧粒を捕らえるとともに、霧の流れを変えて、走行の安全性を確保するものです。

五里霧中

霧が発生しやすい大分県域の高速道路の視界を確保するために

大分高速道路事務所が管轄する大分~別府~湯布院及び日出JCT~速見間は、濃霧が多発する区間です。
別府湾SAを中心に約20kmが特に多い区間で、20km=五里から五里霧中と題しています。

防霧対策を施した設備を配置しています

景観にも配慮した、自動昇降式の防霧ネットを整備しています。

防霧ネット

濃霧が多発する日出ジャンクションから大分・速見インターチェンジにかけて、自動昇降式の防霧ネットを設置しています。ネットに向かって流れてくる霧粒を網で捕らえるとともに、霧の流れを変えて道路上の霧を薄くします。これにより濃霧内の視界が改善され、視線誘導灯や路上照明灯など、その他の対策との相乗効果も生まれて、走行時の安全性向上と通行止めの回避に貢献しています。この区間は、車窓から別府湾が一望できるなど風光明媚な道路であるため、美しい景観を損なわないよう、霧の発生時のみネットを上昇させます。

防霧ネットの仕組み
  • 防霧ネット(晴天時)
  • 防霧ネット(濃霧時)

安全対策設備

路線の形状や案内標識などの視認性を向上させるための設備です。

  • 視線誘導灯

    視程250m以下になると緑色のライトが自動点灯して濃霧の中での走行を誘導します。本線の左側路肩に概ね20m間隔で設置しています。

  • 高輝度路面標示

    車線からの逸脱に注意を促すため、道路の路面標示レーンマークに凸凹をつけています。

  • 固定標識

    霧に対する警戒を呼びかけたり、発生した霧の濃度を確認するための標識などを設置しています。

  • 発光ダイオード(LED)案内標識

    視認性を高めるため、案内標識の文字がLEDにより発光しています。

  • 路上照明灯

    視程250m以下になると黄色のライトが自動点灯して路上を照らします。インターチェンジ、サービスエリア、ジャンクションなど、本線の分合流部に概ね6m間隔で設置しています。

道路情報設備

濃霧の発生を素早く捉え、気象情報・道路情報を的確に伝達するための設備です。

  • 監視カメラ(ITV)

    夜間でも明るく映る監視カメラ(ITV)を設置し、霧の発生状況を監視しています。

  • 道路情報板

    本線、インターチェンジ入口付近、料金所入口、トンネル入り口付近で気象情報・道路情報を提供しています。